めざせ下町ロケット!

精密機械を製造するのに必要な知識

薄利多売ではなく、少量生産が肝

技術力を磨くためには鍛錬し研究していく自分の努力や探求心はもちろん大事なのですが、それと同時に、矛盾するようですがコミュニケーション能力も実はとても大事なのです。
ひと昔前は、熟練の職人さんからは「習うのではなく、技を盗め!」といわれていましたが、今はコミュニケーション能力の高い人材を技術者の世界でも求めているそうです。
たしかに、昔からいるたたき上げの技術者や職人さんというのは、朴訥で、あまり会話が得意ではないというイメージがあります。
コミュニケーション能力が高いとはいえない、熟練者から説明を上手に乞うていくためには、接客販売業や飲食業などについていた、コミュニケーション能力の高い人のほうが適正があるという考え方もあります。
そのため精密機械工業の採用担当者は、あえて理系を外して、文系でコミュニケーション能力の高い、製造業に興味のある若い人材に焦点を絞って探すということもあるそうです。
また、新卒にこだわらず、前職が接客や飲食・販売業などについている人材なども積極的に採用する方向にいる工場もあります。
技術力を引き継いでいくためには、引き継がれる方の適正能力も吟味されるということなのですね。
あるものづくりの工場では、社長の方針にてあえて職場間では敬語禁止にしているそうです。丁寧な言い方を心掛けることは、販売業や取引先などでの接遇としてはマストですが、製造の現場においてはそれがかえって邪魔になりミスの原因になったり、若手からの意見や新しい見方をつぶしてしまうことになりかねない、ものづくりの進歩を妨げることにつながるのだと仰っていました。
風通しのよい職場であるということも、精密機器工場において大事な環境なのです。

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コミュニケーション能力

精密機械を作るためには、我慢強く粘り強い性格が求められます。 同時に与えられた仕事をやるだけではなく、いわれるまえに顧客や受注主が求めているものを作りプレゼンする能力というのも求められています。 誰かに喜んでもらいたい、というサービス精神やホスピタリティがその根底にあるといってもよいでしょう。

チャレンジ精神でだれもやらないことをやる

零細企業である町工場が仕事が途切れることなく、稼働させていくには納期を守ること、正確で丁寧な仕事をすることは当たり前のことであります。下請けとして仕事をもらう立場ならばそれでよいかもしれませんが、不況において、ものいう町工場であるためには技術力があってこそなのです。

工業製品を支える精密機器

精密機器はいわば、我々の生活を支える工業製品の主要臓器です。非常に微細かつ緻密な精密機器が各々の臓器を構成しています。 スマートフォンから、ロケットの部品など世の中にでているヒット製品の影には、技術者たちが汗水垂らして開発したたゆまぬ努力の結晶があるのです。